近赤外線について

近赤外線とは

「近赤外線」という表現は、電気や加熱の分野では、波長が0.78~2.5µmの赤外線を指すことが多いとされています。[赤外線の分類]は図2。
赤外線の分類

加熱の種類  ~直接加熱と間接加熱~

直接加熱:対象物に作用して直接温度を上昇させます。

●特徴

 ・ロスが少なく、すぐに対象物を加熱できる。

 ・対象物の特性にあわせた設計が必要

近赤外線 加熱の種類
間接加熱:気体や液体を加熱して間接的に対象物を加熱します。

●特徴

 ・全体で加熱するため、汎用性が高い。

 ・ロスが多い。

 ・間接的ゆえ予備加熱が必要。

間接加熱

赤外線の違い ~近赤外線・中赤外線・遠赤外線~

赤外線に共通する特徴

  • 伝熱ではなく、光エネルギーで対象物の分子レベルで振動させて加熱します。(放射加熱)
  • 風を当てるわけではないため、表面に異物が付着しにくい。
  • 対象物の色によってエネルギーの吸収度合いが変わります。黒に近いほど吸収されやすい(=発熱しやすい)。
電波の種類
●近赤外線(ハロゲンヒーター)
  • 赤外線の中でも波長が短く、ガラスや空気を透過し吸収されることなく 、内部までエネルギーを届けることができます。(赤外線の中でも最もロスが少ない。)塗装の分野では、塗料の下の金属を加熱することができ、奥からしっかり乾燥させることができます。
  • 立ち上がりが早く、即時加熱が可能です。不要時にはオフ、必要な時だけオンで省エネ。そのため高速印刷の業務用プリンタにも利用されています。
  • ハロゲンサイクルにより、出力量の劣化が少なく高寿命です。
近赤外線の説明
●中赤外線(カーボンヒーター)
  • 中間の波長であるため、中間的な特徴を持ちます。水が吸収しやすい波長となっています。水分を含む物の加熱に強いため、暖房器具等で活躍しています。
中赤外線の説明
●遠赤外線(ニクロム線ヒーター、シーズヒーター、セラミックヒーター)
  • 赤外線の中でも波長が長く、ほとんど表面でエネルギーが吸収されます。遠赤外線は、調理分野で活躍しています。表面をしっかりと焼き、中にうまみや水分を閉じ込めることができます。 (身近なところではオーブントースターです。トーストが外がカリっとして、中がふわふわなのは遠赤外線の効果です。)
遠赤外線の説明

レールハングシステム
プロモとは?
レールハングシステム
プロモの歴史

当初は海外(ヨーロッパ)から仕入れて販売していましたが、故障や不具合が発生した際の対応が悪く、当時は日本で近赤外線塗装乾燥機を製造している企業がありませんでした。そのため、お客様から信頼性が高く技術力のある日本製の機器を使用したいという要望が多く寄せられ、自己開発に至りました。

SIR9810W照射
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