赤外線とは、波長の違う、光と同じ電磁波です。近赤外線とは波長が0.8～2.5ミクロンと非常に波長の短い電磁波。波長が異なる光と同じ電磁波の一部であってどんなに強い光でも人間の目には見えないものである。赤外線は可視光線の赤色工光との境である波長0.78µmから電波との境界である1000µmまでという定義がある。
「電磁波の波長による分類」は図１

近赤外線という表現は電気、加熱分野では波長0.78～2.5µmの赤外線を指している事が多い。
[赤外線の分類]は図2

発熱体の温度500度未満のものからは主に遠赤外線が放射されており、温度を上げる事により近赤外線の放射が多くなる。赤外線の放射の規則性[黒体の分光放射エネルギー曲線]

近赤外線を多く放射させるためには発熱体の温度をより高温にしなければならず、従来から利用されている遠赤外線発生装置では高温にすると発熱体の寿命が短くなり非経済的であり実用的ではない。ハロゲンランプを利用することにより発熱体の温度を上げることができ尚且つ発熱体の寿命も長くすることができ、近赤外線をより多く放射させることができ、温度2500Kの発熱を長時間にわたって維持しつづけることができる

従来の遠赤外線の発熱装置と違い、スイッチON後立ち上がりが非常に早く、スイッチOFF後の余熱も少ない。熱容量が少ないために、電圧変化に対する放射熱の追従性がよく、コントロールが容易である。石英ガラス管を使用している為に、軽量であり、熱膨張係数が小さい為に、高温にも、急激な温度変化に対しても強い。何よりも高温を長時間に亘って維持し、近赤外線を多く放射させることである。また、遠赤外線の放射量も多く発生しているので通常の塗装乾燥にも利用できる。