近赤外線について

近赤外線について解説

加熱の種類 直接加熱と間接加熱

直接加熱

●特徴
・ロスが少ない。すぐに対象物を加熱出来る
・対象物の特性にあわせた設計が必要

近赤外線直接加熱

間接加熱

●特徴
・全体で加熱するため、汎用性が高い。
・ロスが多い。
・間接的ゆえ予備加熱が必要

近赤外線間接加熱

赤外線の種類 近赤外線・中赤外線・遠赤外線

赤外線に共通する特徴

●伝熱ではなく、光エネルギーで対象物の分子レベルで振動させて加熱します。(放射加熱)
●風を当たりするわけではないため、表面に異物が付着しにくい。
●対象物の色によってエネルギーの吸収度合いが変わります。黒に近いほど吸収されやすい。(=発熱しやすい)

赤外線の種類 近赤外線・中赤外線・遠赤外線

○近赤外線(ハロゲンヒーター)
・赤外線の中でも波長が短く、ガラスや空気を透過し吸収されることなく 、内部までエネルギーを届けることができます。(赤外線の中でも最もロスが少ない。)塗装の分野では、塗料の下の金属を加熱することができ、奥からしっかり乾燥させることができます。

・立ち上がりが早く、即時加熱が可能です。不要時にはオフ、必要な時だけオンで省エネ。そのため高速印刷の業務用プリンタにも利用されています。

・ハロゲンサイクルにより、出力量の劣化が少なく高寿命です。
近赤外線
○中赤外線(カーボンヒーター)
・中間の波長であるため、中間的な特徴を持ちます。水が吸収しやすい波長となっています。
水分を含む物の加熱に強いため、暖房器具等で活躍しています。

中赤外線
○遠赤外線(ニクロム線ヒーター シーズヒーター セラミックヒーター)
・赤外線の中でも波長が長く、ほとんど表面でエネルギーが吸収されます。遠赤外線は、調理分野で活躍しています。表面をしっかりと焼き、中にうまみや水分を閉じ込めることができます。 (身近なところではオーブントースターです。トーストが外がカリっとして、中がふわふわなのは遠赤外線の効果です。)

遠赤外線

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